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http://www.es-inc.jp/lib/archives/110320_133304.html

さて、米国原子力規制委員会(NRC)が、3月16日、以下のプレスリリースを出しました。
http://www.nrc.gov/reading-rm/doc-collections/news/2011/11-050.pdf

緊急和訳チームの和訳をお届けします。

~~~~~~~~~~~~~ここから引用~~~~~~~~~~~~~~~~~~

NRCニュース No.11-0502011年3月16日

米国原子力規制委員会(NRC)、米国の指針に基づき防護措置勧告を行う

米国内で同様の状況が生じた際に適用される国民安全指針に従い、NRCは福島の原子炉から50マイル(約80キロ)以内に住む米国人の避難が適切であることを確信している。

特に、米国においては、全身に対して1レム(10ミリシーベルト)、もしくは甲状腺に対して5レム(50ミリシーベルト)を上回る放射線量が予想されるとき、防護措置勧告が行われる。レムは放射線量を測る単位。平均的な米国人は、1年におよそ620ミリレム(0.62レム)(6.2ミリシーベルト)の自然および人為的原因による放射線にさらされている。

防護措置勧告を作成する際、NRCは天候、風向き、風速、そして原子炉の問題状況など、さまざまな要素を考慮する。

今回のNRCによる勧告は、コンピュータによる2組の計算結果によって裏付けされている。
(※シミュレーションのリンク
http://www.nrc.gov/reading-rm/doc-collections/news/2011/11-050_Attchmt.pdf )

原子力発電所での緊急事態を受け、NRCは他の米国機関と連携し、放出される放射線(radioactive releases)の観測とその進路の予測を行っている。入手可能なあらゆる情報はひき続き「ハワイ、アラスカ、米国領、米国西海岸が何らかの有害なレベルの放射線を浴びるとは予測されない」ことを示している。

※翻訳してお伝えする情報は、原文通りに訳したものとなります。原文に誤りがある場合でも、著者に確認し、修正してもらうことはできないため、翻訳にも事実と異なる部分が残っている場合があります。その点ご了承の上、お読み下さい。

~~~~~~~~~~~~~引用ここまで~~~~~~~~~~~~~~~~~~

レム???と思ったのですが、専門家から、「アメリカではまだレムを使っていますが、日本はすべてシーベルトに統一しています。1シーベルトは100レム、1レムは10ミリシーベルトです」とのこと。

根拠も示さずに、ただ「こうしてください」「それ以外は、安全です、心配いらないです」というだけでは、全然安心できませんよね。ちゃんとわかっているのかな、わかっていないんじゃないかな?と逆に不信感を増してしまいます。

この例のように、ちゃんと根拠を示してもらえれば、(その計算自体が理解できなくても)少なくともちゃんと計算したうえで、指示が出ていることがわかりますから、もう少し冷静に、いろいろな指示や説明を聞き、考えることができます。

※メールニュースに掲載されている内容・情報はそれぞれのご判断の上、出所(枝廣淳子の環境メールニュース http://www.es-inc.jp)を添えて、引用・転載くださってけっこうです。ただ、どの情報も「その時点での情報」であって、のちに修正・追加等される可能性がある情報であることをご理解・ご明記いただければ幸いです。
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枝廣さんのサイトです。

これは岡大の津田先生のメッセージ
http://www.es-inc.jp/news/001949.html

●危機管理の専門家の先生より

 ご存じのように、フランス原子力安全機関(ASN)総裁が、危機的状況が数週間続
くとの見方を発表しました。
http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=jp09_story_email&sid=a9zGG6UolCIMhttp
://sankei.jp.msn.com/world/news/110313/erp11031322390012-n1.htm
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110315-00000050-mai-soci

 事態はあまり改善していないように見えます。これに対して、パニックはまだ起こっ
ていないのに、パニックは避けるようにという報道が目立ちます。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110315-00000116-san-soci

 私は、あまり神経質にパニックを避ける事ばかりを考えて情報を控えてしまうと、万
一、混乱が起きた時の規模がかえって大きくなる潜在性を高めてしまうのではないかと
心配しています。この危険性は分散すべきであると考えています。NHKラジオで解説委
員が「いまはまだ、慌てふためく状況ではない」と繰り返し強調しておられました。し
かし、公衆衛生の立場からしますと、「慌てふためく」状況になって一斉に動いてもら
っても困ります。
 「慌てふためく状況」とは健康障害の可能性が出てきた状況のことかと思います。し
かし、健康障害が起こる状況と混乱が起こる状況とはしばしば異なります。公衆衛生の
立場は、健康障害も混乱も起こって欲しくはありません。混乱も健康障害につながりま
すから。
 今の状況は60Hzの地方に移動しておいた方が良い状況がそろっています。関東地方は
停電が起こって、電力不足は当分続きます。それに関東地方の物資は不足しています。
一方、とりあえず移動できる人は、就学前の子供です。この人たちは放射線への感受性
が大きい年齢層です。そして年齢が上がるほど移動しにくくなり、年齢が下がるほど感
受性が増します。就学前の子供は、大人が連れて移動する際にも大変です。人ごみにも
慣れていません。
 私は、移動できる人から順に移動しておいた方が良いのではないかと思います。範囲
は少しずつ拡がっている現状では、万一、移動した方が良いと多くの人が短時間に考え
た時は、その範囲が広ければ広いほど、今の避難規模とはスケールが異なってくるから
です。避難勧告の範囲が拡がると、単純計算で半径の広がりの二乗の人口が該当し移動
人数が増えます。約80,000人が移動するという現在でも混乱が多少起きているようです

 このようなことを考えて、1週間とか半月をめどに、遠くへ可能であれば60Hzの地域
や北海道に実家がある就学前の子供と親から移動しておくことを考えて誘導しておいた
方が、その分だけでもいざというとき混乱が少なくなると思います。事態は悪くなって
いるように見えますが、少なくともゆっくり進んでいるようです。人が移動する時特に
家族が移動する時は、さあ移動してくださいと言われて移動できるものでなく、準備時
間があればあるほど移動しやすいです。節電にもなりますしね。ただ、ライフラインや
医療従事者があまり移動してしまうと移動できない人達がどうにもならなくなることを
考慮する必要があります。
 半月もすればこの事態はもう少し違って見えているのではないでしょうか。まとめる
と、健康障害の問題とは別に、混乱を少なくするための情報の工夫が必要と思います。
さらに、世界でも前例があまりない自体に突入する中で、不確定性が大きいゆえに、自
分がパニックの引き金になるのを恐れて、はっきりと今後のことを語らない専門家から
、必要な情報を聞き出す工夫も聞き手側としては今後必要となるでしょう。
                           岡山大学・津田敏秀
http://www.es-inc.jp/lib/archives/110317_125044.html

エネルギー環境研究所(IEER)「福島第一原子力発電所における津波後の状況――事実
・分析・推測される結末」(2011.03.17)



福島原発事故では、原子炉だけではなく、同じ場所に保管されている使用済み燃料につ
いても心配されています。

これに関して、エネルギー・環境研究所(IEER)が3月14日に出した以下の論文を急い
で訳してもらいましたので、ご紹介します。

Post-Tsunami Situation at the Fukushima Daiichi Nuclear Power Plant in Japan
by Arjun Makhijani
http://www.ieer.org/comments/Daiichi-Fukushima-reactors_IEERstatement.pdf

(読みやすさのため改行を入れています)

~~~~~~~~~~~~~ここから引用~~~~~~~~~~~~~~~~~

エネルギー・環境研究所(IEER)

福島第一原子力発電所における津波後の状況――事実・分析・推測される結末アージュ
ン・マキジャニ所長

2011年3月14日 メリーランド州タコマ・パーク発

2011年3月11日、福島第一原発と福島第二原発は激しい地震と津波に襲われた。本分析
では、執筆時点で知る限り(米国東部標準時間2011年3月13日午後9時)、より深刻な
問題を抱えている第一原発に言及する。

外部電源からの電力供給が途絶え、原子炉は非常事態の一環として無事運転を停止した
。しかしながら、原子炉の熱を取り除くためには、依然として施設を稼働させる電力が
必要だった。

第一原発には稼働中の沸騰水型原子炉が6基ある。最も古いものが1号機で(部分的に
燃料の炉心溶融が起こっているように思われる)、1970年に初臨界に達し、1971年には
電力供給を開始した。

3号機も1号機と同様の問題を抱えているようだが、この原子炉は、燃料にプルトニウ
ム・ウラン混合酸化物燃料(「MOX燃料」)を含み、1976年に初臨界に達している。両
原子炉とも、形式は沸騰水型マークIであり、最新型の原子炉に見られる、厚さ数フィ
ートの丈夫なコンクリート製二次格納施設を伴っていない。

(3月14日午前6時半現在:3号機も爆発。2号機が冷却機能を失った模様。ここで記
述されている問題は、3号機にも当てはまるだろう。なお、2号機が同様の問題に向か
っている可能性あり)

マークI形式の特徴は、利用された燃料(使用済み燃料)が、原子炉建屋内で保管され
ていることだ。この燃料は、原子炉格納容器上部付近の、水泳プールのようなコンクリ
ート製構造物の内部にある。

原子炉に燃料が補給されるとき、使用済み燃料は大きなクレーンで原子炉から取り除か
れると、プールへと移され、何年か水中で保管される。この使用済み燃料は、大量の放
射能放出を避けるなどさまざまな理由から、水中で保管されなければならない。

使用済み燃料プールの冷却機能が失われれば、溶融だけでなく火災も発生する可能性が
生じる。使用済み燃料プールの水と原子炉建屋の屋根が、使用済み燃料の放射能放出を
阻む主な遮へい壁である。

1号機に関係する爆発は3月12日午後3時36分に発生した。当初、この爆発は原子炉建
屋に隣接するタービン建屋で起きたものだと当局は発表していた。しかしながら、完全
に吹き飛んだのは、原子炉建屋の屋根と、壁の一部であり、建屋の上部には鉄筋の骨組
みしか残らなかった。

このことから、原子炉建屋内部で爆発が発生したことがうかがえる――おそらく水素爆
発だろう。水素は空気よりもはるかに軽いため、建屋の上部に溜まるものだからである
。そのため、この爆発は、マークI原子炉内の使用済み燃料プールが置かれている付近
で発生したものと思われる。

日本政府当局は、原子炉格納容器はまだ無傷であると発表している一方、使用済み燃料
プールの構造物の状態に関して、間接的に触れているものの、一切言及していない(下
記参照)。原子炉格納容器は今でもまだ無傷なのか。原子炉事故の結末を予測するにあ
たり、これは極めて重要な問いである。

原子炉内の燃料が冷却水から露出すると、原子炉内に水素が発生する。燃料ペレットを
収める燃料被覆管はジルコニウム合金製である。ジルコニウムは水蒸気と反応して、酸
化ジルコニウムと水素ガスを生成する。さらに、これは発熱反応である。つまり、大量
の熱を放出し、そのために、問題をさらに悪化させる自己強化型のフィードバックを生
み出して、温度を上昇させる。

冷却水がなくなると、同じ現象が使用済み燃料プールでも起こる可能性がある。また、
火災が起こる可能性もある。このような事故のメカニズムと影響はかなりよく知られて
いる。2006年に公表された全米学術研究会議の研究は、長く引用するに値する。

===========
(以下、引用)

水位が下がると、とくに燃料集合体の頂部より下まで低下した場合には、使用済み燃料
から崩壊熱を除去する能力も低下するだろう。こうなると、燃料集合体の温度上昇が引
き起こされ、酸化ウランのペレットを覆っているジルコニウム合金(ジルカロイ)製の
被覆管の酸化が加速されることになる。

この酸化反応は、空気と水蒸気の両方がある場合に起こり得るもので、ひじょうに多く
の発熱を伴う。つまり、この反応は大量の熱を放出し、それが被覆管の温度をさらに上
昇させる可能性がある。また、この蒸気反応は大量の水素も生み出す……

[冷却水の減少に伴う]このような酸化反応は、酸素および水蒸気が供給されて反応の
持続が可能になると、……局所的に自己持続的に高温(つまり、水の沸点の約10倍高い
温度)状態が保たれることになる可能性がある……。その結果、酸化反応の暴走――本
報告書では「ジルコニウム製被覆管の発火」と呼ばれている――が起こり得る。それは
、燃料棒の軸に沿って、酸化源(空気や水蒸気)に向かって燃焼前線(例えば、山火事
や花火に見られるようなもの)となって進んでいく……。

燃料棒の温度が上昇すると、内部のガス圧が高まり、ついには被覆管の膨張と破裂を引
き起こす可能性がある。高温状態(約1800℃)では、ジルコニウム製被覆管は、酸化ウ
ラン燃料と反応して、ジルコニウムと酸化ウランを含む複雑な溶融段階を形成する。

こういった事象は、被覆管の破裂に始まり、使用済み燃料プールを格納する建屋内に放
射性の核分裂ガスや燃料の粒子状放射性物質の一部が放出されることにつながり、こと
によると環境中に放出されることにもつながるだろう。1つの燃料集合体が燃えること
によって発生する熱が散逸しなければ、プール内にある他の使用済み燃料集合体に燃え
広がり、ジルコニウム製被覆管の発火の伝搬が起こる。

ジルコニウムと水蒸気の高温反応は、少なくとも1960年代前半以降、定量的に記述され
てきている。(以上、引用)
============

放出の程度は、冷却水がどのくらい失われているか、プール内に使用済み燃料がどのく
らいあるか、使用済み燃料の一部が取り出されたのがどのくらい最近であるかによるだ
ろう。

今回の事故のメカニズムは、同じく火災が起こったチェルノブイリとは大きく異なるし
、放射性核種の混合も大きく異なっているだろう。短寿命放射性核種――とくにヨウ素
131――の量ははるかに少ないであろうが、一方、セシウム137、ストロンチウム90、ヨ
ウ素129、プルトニウム239などの長寿命放射性核種があるために、長期的な影響はより
恐ろしいものになる可能性がある。

このような放射性核種は通常、原子炉そのものよりも、使用済み燃料プールの中にはる
かに多く存在する。この点を考えると、日本の政府当局がこの問題についてほとんど触
れていないのは驚くべきことだ。入手できるわずかな情報から判断すると、使用済み燃
料の冷却に問題があるようだ。3月13日午後9時(日本時間)に発表された東京電力の
プレスリリースには、以下のようにある。

============

現在、使用済み核燃料プールに冷却水を確保することについて、関係各所と調整を進め
ております。

============

これは、使用済み燃料の冷却に問題が生じていることを示している。だが、それがどの
くらい深刻なものか、プールが損傷しているのか、漏えいがあるのかについての情報は
まったくない。

外側から原子炉建屋への海水注入は、原子炉ではなく使用済み燃料プールに向けたもの
と推測するのが妥当だ。東京電力によれば、1号機の原子炉格納容器への海水注入はう
まくいったという。これを書いている時点では、3号機についても同じであるようだ。
臨界事故を防ぐために海水にはホウ酸が加えられている。

臨界は原子炉内または使用済み燃料プール内で起こる可能性がある。おそらく、原子炉
から放射性を帯びた水蒸気を排出させる作業は継続しなければならないだろう。

1号機の使用済み燃料プールから放射性核種の排出があったかどうかは、この段階では
不明だ。原子炉からの排気が行われたことは当局が認めている。発電所の外で、1,200
マイクロシーベルト/時を超えるかなり高レベルの放射線――海抜ゼロの自然な環境に
おける放射線量の1万倍以上――が報告されている。

このレベルでは、一般人の放射線の年間許容限度を1時間もたたないうちに超えてしま
うだろう。この数値は、1号機で、あるいは、ことによると3号機で部分的な炉心溶融
が起こっていることを示すものだ。

だが、放射線は原子炉格納容器だけから発せられていると広く考えられているようだが
、その一部が、爆発で損傷を受けた可能性のある1号機の使用済み燃料プールからも放
出されているかどうかは明らかではない。

米国の閉鎖された原子炉で起きた使用済み燃料プールの深刻な事故がもたらした影響に
ついて、ブルックヘブン国立研究所が米国原子力規制委員会のために準備した1997年の
報告書で調査されている。

その結果によれば、米国の沸騰水型原子炉(BWR)のこのような事故がもたらす損害は
7億~5,460億ドルになる可能性がある。これは現在の価値にすると、およそ9億~7,0
00億ドルになるだろう。小さい方の数字が当てはまるのは、貯蔵量を最大限にするため
に使用済み燃料が詰め込まれている満杯のプールに、古い使用済み燃料が1本しか存在
しない場合であろう。

その他の変数は、取り出したばかりの使用済み燃料がプール内にあるかどうかであろう
。それがある場合、放射能の放出量が大きく増加することになる。事故後数十年間に予
想される潜在的なガン死亡者数は、発電所から50キロメートル以内で1,300~31,900人
、半径500キロメートル以内で1,900~138,000人と推測されている。

第一原子力発電所の使用済み燃料プールの容量は、1号機が約50トン、2号機で約81ト
ン、3号機で約88トンである。混合酸化物燃料(MOX燃料)は、3号機の使用済み燃料
プールには含まれない。

米国の典型的な原子炉では、年間20トンの使用済み燃料が放出され、その場に貯蔵され
る。ほとんどすべての場合、湿式もしくは乾式貯蔵である。

日本における一連の結果は、ブルックヘブン報告書で概説されたものとは多少異なった
ものになるだろう。というのも、原子力発電所から50キロ圏と500キロ圏それぞれの人
口密度やリラッキング方針(re-racking policy:稠密化=搬出先が確保できないため
に、やむをえず使用済み燃料の配置密度を高める方法)、その他いくつかの変数によっ
て結果が違ってくるからだ。

また、第一原発の1号機の出力定格(power rating)は、米国にある多くの原子炉の約
半分であるため、ほかの条件がすべて同じであれば、貯蔵プールの放射能量は通常の約
半分だろうことにも注目すべきである。しかし、ブルックヘブンの研究が一般的に示し
ているのは、最も深刻な場合の被害規模は甚大になり得ることだと解釈できる。 1号
機の使用済み燃料プールが水で満たされ、既に起こっている結果を上回る惨事にならな
いよう、ほかの原子炉は十分に冷却されてもらいたい(報道によれば、作業員のひどい
被曝や、一部の国民の被曝がすでに起こっている)。

しかし、この事故で明らかになったのは、軽水炉が非常に深刻な結果をもたらし得ると
いう情報や分析が十分あるということだ。軽水炉は、日本や米国、その他世界の多くの
国々で使われている設計である。

使用済み燃料プールは、設計の細かい違いによって、それぞれ違った脆弱性があるのだ
が、すべてのタイプが、最悪の事故やテロ攻撃によって、深刻な結果を招くというリス
クをある程度はらんでいる(この件については、米国学術研究会議による2006年の報告
書で調査されている)。

米国は、できるだけ多くの使用済み燃料を、貯蔵プールから堅牢な地下サイロの乾式貯
蔵庫に移すべきである。

日本での悲劇はまた、水を沸騰させるためだけに(これが原子炉の行っていることなの
だが)プルトニウムや核分裂生成物を生成することが、電力を生み出す賢明な方法では
ないことを思い出させてくれる。

(日本で起こった地震と津波による大災害からも明らかなように)安定的な電力供給の
ためには、当面は既存の原子炉が必要だろうが、新規の原子炉計画は中止し、現在ある
原子炉も、石炭や石油とともに段階的に廃止していくべきである。

こうしたことを向こう数十年のうちに経済的に行うことは可能である。電力システムの
信頼を維持し、その安全性を大きく改善しながら行えることは、2007年に刊行された拙
著『仮邦題:化石燃料・原子力からの脱却――米国エネルギー政策のロードマップ』(
Carbon-Free and Nuclear Free: A Roadmap for U.S.Energy Policy)や、その後の一
連の研究(IEERのウェブサイトで公開中)で示した通りである。拙著は以下のURLより
無料でダウンロードできる。
http://www.ieer.org/carbonfree/CarbonFreeNuclearFree.pdf

~~~~~~~~~~~~~引用ここまで~~~~~~~~~~~~~~~~~

繰り返しになりますが、必要と思われる情報はそれぞれのご判断の上、引用・転載くだ
さってけっこうです。ただ、どの情報も「その時点での情報」であって、のちに修正・
追加等される可能性がある情報であることをご理解・ご明記いただければ幸いです。

(有益な情報提供をはじめ、メールニュースへの返信などたくさんのメールをいただい
ていますが、個別にはお返事差し上げられないことがほとんどという状況です。ご容赦
のほどを!)
枝廣さんのサイトhttp://www.es-inc.jp/から転載です。
福島第1原発3号機ではプルサーマルが行われていたということを踏まえてお読みくださ
い。

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ニューヨークタイムズより「日本における放射能放出は数カ月続く可能性あり」と専門
家が見解(2011.03.15)



日本の震災及び原発事故に関しては、海外のメディアも盛んに報道しています。特に、
原発事故に関して、海外の原子力専門家も分析・見解を発表しています。日本の政府の
見解とはかなり異なる見解や、は日本政府の発表には出てこないものもあります。

どの見解が正しいのか、私には100%の確信を持って判断することはできませんが、「
海外にはこういう見解を発表している専門家もいる」という情報として、お伝えします


「放射性物質を含んだ水蒸気を定期的に放出する措置は核分裂が止まった後も1年以上
続けられることになる可能性がある。ということは、数十万人の避難住民は長期間家に
戻れないことになる」とのこと……。

以下、3月14日付のニューヨークタイムズの記事からです。記事から私が抜粋した内容
を仲間が簡単に日本語にしてくれましたので、お届けします。詳しく読みたい方は、リ
ンクをたどって原文をどうぞ(初回は無料登録が必要になります)

~~~~~~~~~~~~~ここから引用~~~~~~~~~~~~~~~~~

2011年3月14日「日本における放射能放出は数カ月続く可能性あり」と専門家が見解

デヴィッド・サンガー、マシュー・L・ウォルド
http://www.nytimes.com/2011/03/14/world/asia/japan-fukushima-nuclear-reactor.h
tml?_r=1&emc=na&pagewanted=print

日本の政府関係筋は、2つの発電所での炉心溶融は「部分的」であり、発電所外での放
射能の測定値は、日本の安全基準値の2倍とはいえ比較的低いと思われると言っている
が、米国国防総省は13日にプラントから100キロメートル離れた地点を飛行したヘリコ
プターに少量の放射性の微粒子が付着していたと発表した。セシウム137とヨウ素121が
含まれていると思われ、これは環境汚染の広がりを示している。

1号機の設計に詳しい複数の専門家によれば、東京電力側にはいまや、冷却手段として
放射性物質を含んだ水蒸気を定期的に放出する以外に選択肢はほとんどなく、この措置
は核分裂が止まった後も1年以上続けられることになる可能性があるという。というこ
とは、数十万人の避難住民は長期間家に戻れないことになり、風向きが変われば、放射
性物質が海方向ではなく日本の都市に向かって運ばれる可能性がある。

通常の原子炉冷却機能を回復するには、電力が必要であり――地震と津波で電力供給は
停止中――発電所の技術者たちは、すでに放射能汚染が著しい場所で作業をする必要が
あるだろう。

米国政府は、不安を抑えるために、「ハワイやアラスカ、米国領および米国西海岸では
、放射能が人体に悪影響を与えるレベルには達しないと予想される」との結論を出して
いるが、日本に到着した専門家はこの3日間に起こったことを把握し始めており、その
一人は「最良のシナリオをたどったとしても、これが近いうちに終わることはない」と
述べた。

核分裂反応が止まって原子炉の運転が停止されても、燃料は運転時の約6パーセントの
熱を出している。通常は、電気ポンプによって熱水を抜き、それを冷却するのだが、今
回の場合、電力供給が止まった後、このシステムが使えなかったため、海水を注入して
燃料冷却を試みた。だが、これによって、炉内の圧力が上昇して、大気中に蒸気を放出
し、さらに水を注入するという手法をとらざるを得なくなっている。

燃料が無傷であれば、放出する蒸気に含まれる放射性物質はわずかであるが、燃料が損
傷すれば放出される蒸気の汚染度は高まる。

もう一つの懸念材料は、日本の原子炉の中にはMOX燃料を使っているものがあり、MOX燃
料には再処理したプルトニウムが含まれていることだ。今回の原子炉がこのタイプであ
れば、放出する蒸気はより有害なものになる可能性がある。

問題の原因は、津波の後の一連の失敗にある。津波は福島発電所の周囲にあった護岸堤
防を軽々と越え、ディーゼル発電機が浸水した。発電機は低いところに置かれていた-
-これは明らかに、護岸によって守られるだろうという誤った自信によるものだ。

大きな爆発は、炉心が冷却されない場合に原子炉格納器内で起きる可能性のあることを
示す警告である。IAEAによれば、「炉心の損傷を抑える手段として」東京電力は海水に
ホウ素(核反応を止める作用がある)を混ぜて注入することを計画し、12日午後10時20
分にそれを開始した。

これは捨て身の行動である。海水を注入すれば発電不能になるので、廃炉を決心したと
いうことなのだ。だがこの海水注入も簡単ではない。格納器内の圧力がひじょうに高く
なっているために海水注入が困難になっている。

問題をさらに大きくしているのは、原子炉内の計器が地震または津波で損傷しているよ
うで、炉心にどのくらいの水があるかを正確に知ることができなくなっていることだ。

また、注水の作業にあたっている人々は放射能にさらされていると思われる。放射能汚
染の治療を受けた作業員も複数いるという。彼らの被曝の程度がどの程度深刻なものか
は不明である。
□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■

 「STOP!上関原発!」 メルマガ 第70号(2011.3.15)

      http://stop-kaminoseki.net/

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 東日本大震災で被害にあわれた皆様には心よりお見舞い申し上げます。
この震災によって福島第1原発、第2原発で、ついに恐れていた原発事故
が発生し、第1原発では水素爆発や放射能漏れが起こっている状況です。
今後どのような事態になるか目が離せない状況ですが、なんとかこれ以上
事態が悪化しないように祈るばかりです。

 この事故を受け、山口県の二井関成知事は14日の会見で、中国電力が
上関町で進める原発建設計画の海面埋め立て工事について「極めて慎重に
対応してもらう必要がある」と、事実上、工事の中断を要請しました。
上関町長も中電に対して、慎重に対応するようにとの要請をしました。
しかし、今朝も田ノ浦では、作業員たちが「何もきいていない。」と、
工事を続けようとしていたということです。

★今日、午後になって、中電が工事を一時中断すると発表したようです!

★福島第1、第2原発の状況について原子力資料情報室の記者会見の動画です。
 政府や原子力安全保安院の記者会見よりも大変詳しく説明されています。
 ぜひご覧ください。
 ○2011年3月12日の記者会見 http://www.ustream.tv/recorded/13269582
 ○2011年3月13日の記者会見 http://www.ustream.tv/recorded/13293716
 ○2011年3月14日の記者会見 http://www.ustream.tv/recorded/13320476

★現地の最新情報は
 ○RadioActive(http://radio-active.cocolog-nifty.com/blog/)
 ○虹のカヤック隊ブログ(http://ameblo.jp/nijinokayaker)
 ○UrauraNews(http://iwaijima.jugem.jp/)
等で紹介されています。

───────────────────────────────
    ◆ 放射能への対応について ◆ 
───────────────────────────────

◎原発事故により放出される放射能への対応について

 原発事故が起きた場合、五感に感じられない放射能(放射性ヨウ素や
セシウム、ストロンチウムなど)を浴びることにより、被曝します。
放射能被曝には、外部被曝と内部被曝がありますが、衣服や皮膚に付着
した放射能を洗い流せる外部被曝よりも、呼吸や放射能汚染された飲食物
から体内に入り、身体の内部から細胞を傷め、遺伝子を傷つける内部被曝
の方がより危険です。
なお、自然や医療で受ける放射線は一過性のものであり内部被曝はありません。

◆避難するときの注意

・できるだけ事故現場(福島原発)から風下を避け、離れたところに移動すること

・歩いて移動するときは、防塵マスクやぬれタオルで鼻や口をふさぐこと

・車で移動するときは、エアコンを止めて、室内循環にすること

・できるだけ早く建物の中に入ること、その際、木造よりの鉄骨の建物、
 地下室があればなおよい

・着ていた衣類、頭や靴をはたいて、玄関の外で脱いではいること

・建物の中に入ったら、窓・換気扇・エアコンなどはとめて、隙間には
 目貼りをすること


◆放射能が拡散された場所での注意

・できるだけ外出を避ける、また、子どもたちも外で遊ばせないこと

・機密性の高い服やゴーグル、レインコートなどで皮膚を覆うこと

・けがをしているところには絆創膏をはること

・降雨により、放射性微粒子が洗い流されるため、地面も汚染される

・雨や雪には放射性微粒子がたまってしまうので、濡れないようにすること

・外にいるのは危険、とにかく汚染空気を吸い込まないこと


◆放射能から身を守るためのヨウ素剤

 放射性ヨウ素は、呼吸や食物とともに身体の中に取り込まれ、甲状腺に
集まるため、甲状腺ガンの原因になるおそれがあります。
 対策としては、放射能を帯びていないヨウ素を先に体内に取り入れて、
放射能が飛んでくる前に甲状腺をヨウ素で飽和させておくこと。
 ヨウ素は、一定量以上になると蓄積できずに排泄されるので、それを
利用して放射性ヨウ素の被害を避けることができます。

 ヨウ素剤は、事故の規模などにより、自治体から避難所などで配布され
ますが、赤ちゃん、子どもや若い人は、事故が起きたらすぐ飲むのが効果的です。
40歳以上ではまれに、ヨウ素剤服用による副作用もあるため、個人で買うには
医師の処方箋が必要です

 食品から健康的にヨウ素を取り入れるためには、普段から、多くのヨウ素が
含まれている昆布などの海草類をよく食べるようにし、原発で事故が起こった
と知ったら、食べやすいトロロ昆布などを多めに食べるのが、無理のない、
健康的な対策です。

◆参考サイト「よくわかる原子力」http://nuketext.org/

原子力防災についての詳細は↓
http://nuketext.org/manual.html


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         気になる情報
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◎東日本大震災:福島第1原発爆発 放射能、最悪事態 専門家、
憂慮の声(毎日新聞 2011/3/15)
http://mainichi.jp/select/weathernews/news/20110315dde003040002000c.html

◎原発建設の事実上中断を要請(中国新聞 2011/3/15)
http://www.chugoku-np.co.jp/News/Tn201103150061.html

◎上関原発:山口県知事、中電に工事中断求める/「福島と同型」
を重視(毎日新聞 2011/3/15)
http://mainichi.jp/seibu/news/20110315sog00m040001000c

◎福島原発の事故、上関にも影 近隣町長「安全が大前提」(朝日新聞 2011/3/15)
http://mytown.asahi.com/areanews/yamaguchi/SEB201103140006.html

◎山口県、原発建設工事の中断を申し入れ(読売新聞 2011/3/15)
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20110315-OYT1T00212.htm


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●発行責任者  STOP!上関原発!メルマガ編集者 國弘秀人
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ドキュメンタリー映画100,000年後の安全。
六ヶ所村ラプソディー



ヒバクシャ- 世界の終わりに』に続く






長編ドキュメンタリー映画






鎌仲ひとみ監督作品






日時 9月9日日曜日午後2時




場所 桜が丘いきいき交流センター
    (岡山県赤磐市桜が丘東5-5-391

     マックスバリュ隣)




内容 2:00~4:00 六ヶ所村ラプソディー上映会




    4:00~5:00 鎌仲ひとみ監督トーク会





主 催 あかいわエコメッセ


後 援 赤磐市教育委員会


入場料 500円 (中学生以下無料)


申込み・問合せ  086-957-3515(原田)




六ヶ所村ラプソディー

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